三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2019年9月15日

2年前に閉校になった小学校を拠点にして、全国でも珍しい地域おこし活動が行われています!
それは大道芸!
いったい、どんな人たちが行っているのでしょうか!?

2017年、いなべ市は5つの小学校を統合し、藤原小学校に再編しました。
こちらの中里小学校も閉校となった学校の1つです。
空き校舎の利活用が課題となっていた中、持ち上がったのが「地域おこし協力隊」の活用。
今年2月にいなべ市で隊員を募集したところ、集まったのは意外なみなさんでした。

 

なんと体育館ではパフォーマンスの練習中!
地域おこし協力隊はパフォーマーでもありました!

 

地域おこし協力隊としてやってきたのは、『わくわくブーブ』こと近藤匡さん、千葉県出身の『YAHA』こと矢作仁さん、九州から移住してきた『IKERU』こと芝山武志さん。

「僕たちは『地域おこし協力隊』なんですけど、『パフォーマンス』でいなべ市をPRする協力隊です!
今年4月からいなべ市を地方でPRするとともに中里小学校を管理し、カフェも運営しています。
梅まつりのステージでパフォーマンスを披露する等、以前からいなべ市と縁のあったため、仲間を誘って地域おこし協力隊に応募しました。
全国各地を飛び回る大道芸人の特性を活かし、遠征先でいなべ市の魅力をPRし、市外から人を呼び込むことへと繋げることができると思います」

と、左の近藤匡さん。

「体育館という空間を自由に使えるのはとても良いですね。
近所の方も近くにいらっしゃるので、子どもたちとかと一緒に練習出来たらいいなと思っています」

と、矢作仁さん。
ちなみにこの日は芝山さんは出張中で不在でした。

 

隊員としての着任は、この4月。
6月には、これからの活動を地域の人たちに知ってもらうために、パフォーマンスのお披露目会を開催。
大いに盛り上がりました。

 

さらにパフォーマンスを通じての情報発信だけでなく、この学校を地域の人が集う場所として活用しようと、8月1日、小学校の一部を利用してプレオープンしたのが、『カフェういこっちゃね』。
カウンターはパフォーマーの3人による手作り。
椅子やテーブルも、あるものを活用し、お金をかけず、手間暇をかけて、地域の拠り所をつくりました。
まだ試験営業中ですが、連日、大賑わいです!

「地域おこし協力隊としての業務は地方や市外でのPRですが、まず地元の人たちとコミュニケーションを取りたかったので、この廃校となった校舎でカフェをオープンしました。
地域おこし協力隊は全部で4人。
パフォーマー3人と、このカフェ要員で女性スタッフが1人います」

と、近藤さん。

 

カフェ担当の浜田優香さん。

 

「ゆっくりできますね。みんなに会えますし」

「午前と午後2回来ています。
免許を返納したので、行くところがないのでありがたいです」

「ここは9時オープンなので、それまでに朝ご飯を食べてそれでここへ来ます
過疎化みたいな土地ですので本当にいいことだと思います」

 

「暇があるとここへ来て過ごさせてもらっています。
息子は3人とも中里小学校の卒業生で、昔は生徒数も多く運動会にも参加した思い出があります」

「私もこの小学校の出身です。
盛り上げてもらって、校舎も何かに使ってもらえるといいですね」

 

夏休み期間中には、元気な子どもたちの姿もありました。
この小学校に通っていた子どもたちもいるようです。

「もう一回校舎に入れる、やったー!…って思いました」

「新しくまた使ってもらえるということで、とても嬉しかった」

と、中里小学校の出身者の2人。

 

せっかく子どもたちが来てくれたので、即興でパフォーマンスの体験会を開催!
上手にお皿を回せるかな?
こうした企画もこれから定期的に開いていきたいと考えているそうです。

 

続いて、パフォーマーのみなさんが行っているのは。ランチの試作料理づくり。
生姜焼き、美味しそうです!

 

地域おこし協力隊の皆さんが汗を流すのはパフォーマンスだけではありません。
草刈り、掃除など、学校の管理も大切な仕事なんです。
最初に来た時は、中ももうボロボロだったそうですがみなさんが一部屋ずつ地道に片付けたおかげで、だいぶ綺麗になったそうです。

 

お二人に今後の課題をお聞きしました。

「いなべ市が楽しい街だと知ってもらい、全国でも知名度があがってほしいですね。
できるるなら1都1道2府43県…もっといなべのいい所を知って、伝えていけたらなと思ってます」

と、矢作さん。

「中里小学校にはカフェもあるしイベントもあるし、楽しいことをやってるということをみなさんに認知してもらって。
体育館で一生懸命練習して、なおかつその練習と一緒に地元の人とも交流したりとか、こんな楽しい人がいなべにいるんだと知ってほしいですね。
僕たちをきっかけに一人でも人や家族がいなべ市に増えたら嬉しいです。
僕は昔の中里小学校を知りませんが賑やかだったんでしょうね。
今も賑やかになってきましたが、もっとももっと賑やかにする協力ができたらいいなと思っています」

と、近藤さん。

パフォーマンスでいなべを元気に!
カフェは間もなく本格始動します!
本オープンは9月29日予定です!